市長定例会見(平成28年1月4日)

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市長定例会見(平成28年1月4日)

 平成28年1月4日(月曜日)

 市長から

 質疑


市長:
明けましておめでとうございます。また、今年もどうぞよろしくお願いします。
昨年を振り返ってみますと、3月で旧米子市、旧淀江町の合併10周年ということになりまして、記念式典をやりますと同時に、安野光雅さんとか篠山紀信さんの展示会ですとか、まちなか音楽祭など、いろいろな行事をやって合併を祝いました。
 4月からは中学校給食を全部の中学校で行なうことができまして、生徒さん方にもアンケートをとってみますと結構好評ですし、保護者も試食会とか見学会をやってもらって、大変好評に進んでいるんじゃないかというふうに思っております。
それから、昨年は地方創生関連で米子がいな創生総合戦略を10月末までにつくりまして、また、昨年の12月議会で米子市の新しい第3次の総合計画の基本構想の部分を承認いただきまして、最終的に第3次米子市総合計画をつくったところでございます。
地方創生は、来年度(平成28年度)が2年目ということになるわけですけれども、総合戦略という形をつくって本格的に始動するのは今年からですし、また、第3次総合計画も、5か年の基本計画が4月から本格的に始動するわけですので、これを順調にスタートさせたいと思っております。特に地方創生絡みの雇用の確保、移住定住の促進、そして子育てしやすい環境をつくるという3つの大きな柱があるわけですけれども、それぞれについて、いろいろ施策を上げていますが、これらを順調にスタートさせていきたいと思っております。
それから、今年度の末までに公共施設等総合管理計画をつくる予定にしております。各自治体が、みんないろんな施設を持っているわけですけれども、今後、それを全て維持管理が行なえるというわけではありませんので、その総合管理計画を今年度末までをめどにつくりたいと思っております。それから、平成28年度中には都市計画のマスタープランをつくっていきたいと思っております。
水道局の関係では、今、新配水池の設置事業というのを進めているわけですけども、これを今年中には本格的に運用開始にしたいと思っております。
それから、マイナンバーカードの発給事務を今進めているわけですけれども、それに伴って、米子市でもコンビニ収納(コンビニでの米子市税料金等の納付)を来年の(正しくは今年:後に訂正発言あり)4月から、また、住民票や税の証明書等の発給を(6月から)コンビニで行なえるようにしたいと思っております。
それから、中心市街地活性化基本計画を改定したわけですけれども、これも新たな国の支援等を受けることもできる部分もありますので、また中心市街地の活性化に向けて取り組んでいきたいと思っております。
いろいろ課題はあるわけで、米子駅南北自由通路等整備事業も3者(米子市、鳥取県、JR米子支社)で協議しているわけですけれども、これも、来年度中には都市計画決定等をして、実施計画をつくって、平成30年度から実際に起工に入りたいというふうに考えているところです。
やはり今年の一番大きな課題というのは総合計画、そしてまた地方創生の総合戦略を本格的に始動するというのが大きいところじゃないかというふうに思っております。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

幹事記者:
各社、お願いします。

記者:
コンビニ収納は、これは来年の4月からですか?

市長:
いえ、失礼、収納は今年の4月から、証明のほうは6月からというふうに予定しています。一部の自治体では既に始めておられたんですけども、米子市ではこの4月から収納を始めたいと思っています。

記者:
コンビニ収納の税目というか、税の種類はもう決まりましたか?

市長:
(資料が)今、手元にはありませんけども、市税は全部やるんじゃなかったですかね。軽自動車税とか、固定資産税、住民税、それから保育料、市営住宅の家賃なども、確かやることになっていたと思います。ちょっと確認させてください。

記者:
鳥取県内ではどこもやっているんですか?

市長:
一部の市町村でやっておられるところがあったと思います。

記者:
例えば今回導入する中で、これが県内では初めてだみたいなのはあるんですか?

市長:
同時に4月からやるという部分はあるかもしれませんけど、米子市が率先してというのは多分ないと思います。

記者:
どこのコンビニでもできるんですか?

市長:
そうですね。小さい店舗がありますが、ああいうのは(できないと思います)。

記者:
要は個人経営みたいな?

市長:
そういうところでは、できないと思います。

記者:
コンビニチェーンであれば可能という?

市長:
ええ、コンビニチェーン(大手4社)であれば可能じゃないかと思います。

記者:
証明書の類いは、住民票とか?

市長:
住民票の写し、あと税の証明(市県民税所得課税証明、所得証明)とか、それから印鑑登録証明などです。

記者:
コンビニによく端末が置いてありますけど、あそこにマイナンバーカードを何か差し込むような?

市長:
私もどういうシステムなのかくわしくわかりませんが、マイナンバーカードで(証明書を交付することになります)。

記者:
カードがないとだめなわけですね?

市長:
ええ、だめだということです。マイナンバーカード、その人の身分証明ができるわけですので、それがこちらともつながっているので、やれるような形になると思います。

記者:
コンビニで証明書を受け取れるってことなわけですね?

市長:
そうです。

記者:
4月1日から?

市長:
4月1日から税等の収納です。ちょっとずれて6月から証明書等の発行、コンビニ証明というのができることにしています。

記者:
6月1日ですか?

市長:
6月1日の予定です。

記者:
人口減対策というところでは、さっきもおっしゃいましたけれども、この3つの柱を重点的にやっていくということが一番重要とお考えでしょうか?

市長:
そうですね、やっぱり雇用の確保というのは重要だろうと思うので、企業誘致とか制度融資など、今やっている制度をより精度を高めていくということもやろうと思っています。それから、経済産業省が出した「見える化」システムというんですか、あれで自治体の暮らしやすさというのを、22の指標を使って、(居住地の志向・年代・家族構成による)46の条件設定でコンピューターで(全国の自治体のランキングを)出していますが、米子市は46の条件設定のうちの半分で全国1位ということで、特に利便性を志向する場合では70%以上の条件設定で全国一ということになっています。暮らしやすさという面では、それで全てというわけじゃもちろんないので、これからももっと暮らしやすくしていかないといけないだろうと思うんですけども、一応そういう評価をいただいたというのはありがたいと思っております。
人口も、この10年、合併してから、最初のころちょっと減ったんですけれども、その後は、一昨年がちょっと減ったんですけれども、その前まではほとんど横ばいで来ていました。昨年はまだ数字が出てないのでわからないんですが、人口も、他の市町村と比べるとそんなに減ってきてないという実績はあるんですけども、それだけじゃなくて、移住定住もやっぱり頑張っていかないといけないと思っています。
去年の前半部分では、県内から米子市に来られた方も県内では数的にも一番多かったということで県に報告したんですけど、今までちょっと統計のとり方が、市であんまりきちっととってなかったのを、(市民課の)窓口で米子市に転居された方などにアンケートを出して調査をするという方法を始めたものですから、(米子市への移住者数が)割と正確にとれるようになってきました。それで見ると、去年の4月、5月を除いても、(平成27年度の)前半部分では県内で一番多かったということです。
人口動態(1年間の出生と死亡、および転入・転出の人口変動)が、一昨年は430人くらい減ったんですけど、それまでは20人とか30人というレベルで、ほぼ横ばいで来ていました。去年がどうだったかということを関心を持って見たいと思っています。
今、人口の自然減が非常に大きくなってきていまして、たしか10年ぐらい前までは自然増だったはずですけども、七、八年前から自然減になってきて、大体150人ぐらいの自然増減できていまして、一昨年(平成26年)までは自然減の部分を社会増で補うというか、補完するような形で、全体で見ると横ばい的な感じでした。一昨年は300人くらいの自然減で、社会増減のほうも100人以上減って、全体で400人以上減ったというのが実態だったんですけど、去年は母子手帳の発行部数とかを見ると、割とお子さんが生まれてきてるんじゃないかと思いますし、前半部分では社会増も結構あったので、全体として見てそんなに悪くない数字が出てくるんじゃないかなと期待しているところです。
だけど、それでもちろん甘んじちゃいけないので、これからも人口減少をいかに抑制していくかというのが地方創生の大きな目的なので、それに沿っていけるようにやっていきたいと思っています。

記者:
そういう暮らしやすさをどう全国発信するかっていうところが課題だと思うんですが?

市長:
それを今、いろいろ考えないといけないなと言っているんですけどね。せっかくいい数字が経産省のくらしやすさ調査で出てきたので、もちろん移住定住のパンフレットなどには、当然使っていかないといけないだろうと思うし、いろんな意味で使えるところには使っていきたいと思っています。

記者:
市として広報のあり方を考える何か企画会議みたいなものを設けられますけど、その中でも何か?

市長:
もちろんその中でも大きなテーマになると思います。

記者:
ここ数か月の人口を見ていても、米子市は、ちょっとずつ増えていますよね。そういう中だと、人口減への危機感というのを持ちにくい面もあるかなと思うんですが、いかがですか?

市長:
国の国立社会保障・人口社会問題研究所の将来推計でいくとやっぱり減るということになっていますし、県などの資料をもとに、米子市も独自に人口対策ということで予測を立ててはいるんですけども、それでもやっぱり減るということになっていますので、一時的に増えたりしたといっても安心は決してできないので、人口が減らないように頑張っていかないといけないと思っています。

記者:
JRの米子駅南北自由通路は、平成30年度の着工というのは、それはそれとして、この着工の段階には駅ビルの計画はどの程度行っているべきという?

市長:
南北自由通路等整備事業と、一応駅ビルは切り離して考えています。もちろん実際に駅ビルの計画が、まだ事業主体さえ決まってない段階ですので、それができてくれば、今の南北の自由通路との連携というのはやっぱり考えていかないといけないだろうと思うんですけど、南北自由通路等整備事業というのは、自由通路、それから駅の一部、駅ビル部分を除いて駅、それから南側の広場というのが南北自由通路等整備事業ということになっていますので、これはこれとして粛々と進めていきたいと思っています。

記者:
来年度中に都市計画決定をされるということですけども、それまでに新駅ビルの事業主体もしくは規模と機能、これについてはある程度?

市長:
それはちょっと切り離して考えています。駅ビルと、それから南北自由通路等整備事業とは一応別の事業ということで。

記者:
いずれにしても、今、新駅ビルがどうなるかっていうのが焦点になっているわけですから、今年、もしくは来年度中にはこの新駅ビルの事業主体、機能、規模についてはある程度の方向性は出したいというようなお考えでいらっしゃるんでしょうか?

市長:
早く出したいという気持ちはありますけど、誰がやるかという話ですので、行政でやるものではないだろうとは思っていますけれども、事業主体が早く決まって、やりたいと思いますけども、いついつまでにということで決められる問題ではないと思っています。

記者:
そうはいっても、ある程度スパンを決めて、目標を立ててやっていくっていうのが、その流れなんじゃないですかね?

市長:
できるだけ早くとは思っていますけど、いついつまでにつくらないといけないものであるとか、自由通路のほうは一部は合併特例債も使いたいと思っていますので、そういう意味で合併特例債の期限もあるので、30年度から着工というふうに持っていきたいとは思っていますけど。

記者:
平成30年度の、何か以前にいつごろまでに事業主体を含めた姿が固まるべしというふうにお思いなんですかね?

市長:
できるだけ早くとは思っていますけど。それはいついつまでに決めないといけないという問題ではないと思っています。

記者:
決めるのは、要はJR側が決めると考えておられるってことですか?

市長:
JRにやっていただければとは思っていますけども。

記者:
やってもらえばじゃなくて、JRのやるものでしょう?

市長:
そう言い切っていいのかどうかっていうのはあるんですけども。

記者:
何でですか?

市長:
民間でやっておられるとこもありますからね。

記者:
いや、それはだからディベロッパーをつくるわけで、JR側のディベロッパーということで、ディベロッパーができたら、じゃあ行政が出資するんですか?

市長:
今のところはどういう形でやるかということも決まってないので、今、3者で協議しています。

記者:
どうお考えなんですか、市長は?

市長:
今言えることは、行政が主体となってやるもんではないだろうと。

記者:
県と市は昨年末に行政として使うっていう考えは伝えられたんですが、それを受けて、じゃあJR側がある程度検討されるというような?

市長:
検討はしてもらっているとは思います。

記者:
要請したわけではないわけですね、検討してくださいと。それもはっきりしないですね?

市長:
行政が主体としてやるものではないでしょうという形では話はしています。

記者:
冒頭になかったんですが、大山開山1300年が平成30年なんですが、今年かなり動きが本格化すると思うんですが、これは大山の問題だけじゃないと思いますが?

市長:
大山開山1300年は非常に大事な話だと思います。もちろん米子も非常に大きくかかわっていかないといけないだろうと思っています。

記者:
米子市として、県西部のリーダーとして、どのようなリーダーシップを発揮していかれるのか、そのあたり、ちょっと考えをお伺いできますか?

市長:
旧淀江地区の一部は大山に含まれるだろうと思っていますけれども、大山は米子にはないわけなので、大山王国みたいな形で米子市も今までもかかわってきてるわけですし、大山の観光、また大山に人が来ることによって米子市が受ける恩恵というのは大きいと思っています。そういう意味で、やはり大山町とか江府町とか米子市とか、大山に近いところはみんな協力して、かつまた広域の話になってきますので県にも絡んでもらってやっていきたいと思っています。
ただ、どういうコンセプトでいくかというようなことになってくると、やはり、大神山神社の奥の院とか大山寺のある大山町がやっぱり一番おわかりなんで、私どもがそれに対してとやかく言う話でもないと思っていますので、もちろん応援はしていきますけれども、そういうコンセプトづくりとか、そういうのはうちだけでできる話じゃないし、もちろんうちが中心になってできる話でもないと思っていますので、県とか、大山寺、大山地区のある大山町とか、そういうところと一緒になってやっていきたいと思っています。ただ、うちは傍観者的にずっと見ているというだけじゃなくて、やっぱり米子市も主体的に実行委員会とか、そういうものができれば主体的に絡んでいかないといけないだろうと思っています。
今度、DMO(鳥取県西部圏域版「DMO」調査業務)ですか、あれも地方創生の関連で予算もいただいてやることになっているんですけど、これなんかはうちがどっちかというと主体的にやっていこうということでリードをとってやってきた話ですので、もちろんうちだけでできる話じゃないんですけども、やっぱり協力しながらやっていきたいと思っています。

記者:
DMOって、ようやく始めようとして、もう昨年末から始められてる段階かな?

市長:
みんな(鳥取県西部7市町村)でやろうという話にはなってきて、予算もついたということは承知しています。

記者:
県西部9市町村のうち、日野町と日南町がそこ(鳥取県西部圏域版「DMO」調査業務)から抜けるような形になったんですが、そのことについてはどのように話しておられますか?

市長:
(日野町と日南町は、)彼らは彼らのお考えがあるというか、大山に直に絡んでいるところではないので、そういう意味では別な方向で今回の地方創生の予算は考えるということだったようなので、DMOには入っておられないということだと思っています。
それから今後、中海・宍道湖・大山圏域もやはり地方創生という意味では産業の連携とか観光とか環境面を一緒になって考えていこうという場ですので、中海・宍道湖・大山圏域としても、米子市もやはり皆さんと連携しながら盛り立てていきたいと思っています。

記者:
少し古いんですが、11月の下旬に福島第一原発と周辺の被災地を視察に行かれたと思うんですが、どのような感想を持たれたかということを?

市長:
やっぱり事故というのは決して起こしちゃいけないなと思ったのと同時に、復興というか、それに向けて非常に大がかりに、かつ着実にというか、着々と進めておられるなあという印象を持ったところです。

記者:
第一原発をごらんになるのは初めてだったかと思うんですが、特に何か印象に残ったようなところは?

市長:
本当にそばまで行かせてもらって、それも特別な防護服を着るとか、そういうことじゃなくて、本当に近くまで行ったんですよね。ということは、それだけもう制御して復興が進んできているのかなあという印象は受けました。ただ、やっぱりたくさんの人が絡んで今復興の作業に入っておられますけれども、やはりこの原子力関係の事故というのは大変な災害をもたらすんだなあという印象は持ちました。ですから、やっぱりこういうのは決して起こしちゃいけないという気持ちが起きました。

記者:
島根原発の再稼働を考える上で、何か考えられたり?

市長:
再稼働というのは国のエネルギー政策とも関係する問題なので、私どもが決める話ではないですけれども、だけど、少なくとも今の人知を尽くして、決して起きないような安全の確認ということは、やっぱりみんなでやっていかないといけないと思っていますし、当然のことですけども、それは原子力規制委員会が判定されるわけですけれども、それに沿ってきちんと安全性を確認してもらいたいと思っていますし、また、住民の皆さんとか議会とも話をさせていただいて、最終的には決めていきたいと思っています。

記者:
去年の年始だったかはちょっと覚えてないんですが、中国電力側から審査の状況について説明があったというようなことを報告されて、3割だかぐらいまで…?

市長:
ちょっと私もね、今。

記者:
今回、年末であったり、年始に中電の方からそういう説明はありましたでしょうか、見通しについての?

市長:
事務的にはあったかもしれませんけれども、私は直接は聞いていません。

記者:
直接はお会いしてないですか?

市長:
(数回お会いして、)年末の挨拶も受けたと思います。

記者:
その場で審査の状況とか、そういう説明は、見通しみたいな説明はなかったでしょうか?

市長:
事務的には聞いているかもしれませんけども、私は直接は聞いていません。再稼働に当たっての扱いみたいなものについては立地自治体と同等な扱いにすると。同等というか、文書等も一緒にするという確認をさせていただいたと承知しています。

記者:
今年の市政運営のテーマを漢字一文字であらわすなら何でしょうか?

市長:
考えたことなかったですけども、今ぱっと思ったのは「進」ということですね。

記者:
どのような思いでその「進」という?

市長:
地方創生がやはりあるわけですし、それから新しい総合計画もつくったわけですので、それをベースにやっぱり米子市の発展、市民の皆さんの福祉の向上のために進んでいくという意味で、ちょっと考えたことなかったんだけど、今ぱっと思ったのがそれですね。

幹事記者:
よろしいでしょうか。ありがとうございました。

市長:
よろしいですか。どうもありがとうございました。

掲載日:2016年1月13日