淀江の港を守る神社

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淀江の港を守る神社

淀江町稲吉にある上津守神社は、古くは隣の高井谷にあった下津守神社と対でまつられていました。御祭神は海水の精霊で、『津守』とは『港を守る者』という意味です。古代から、淀江湖と日本海を航海する人々を見守ってきた、海の守護神として崇敬されていました。

上津守神社

鎌倉・室町時代の頃には、大山寺の領地だった関係で仏像も安置されており、棟札には梵字が書いてあるものもありました。しかし、明治時代の初めにはそれらは焼却されてしまったといいます。

 

日本国内を統一した豊臣秀吉が、海外の国へも支配の手を広げようと考え、1592年から朝鮮出兵を行ないましたが、その時には上津守神社で航海の安全を祈願したといいます。このことからも、この神社は航海信仰の神社として知られていたことがわかります。

 

大正4年に上津守神社は下津守神社を合祀して1つになりました。古くから海上交通の要所であった淀江において、海水の精霊をていねいにまつり、航海の安全を願った地元の人たちの深い信仰の伝統が、きれいに管理されている境内からもうかがえます。

掲載日:2012年5月23日