環境整備が進む白鳳のロマン 上淀廃寺跡

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環境整備が進む白鳳のロマン 上淀廃寺跡

上淀廃寺は、上淀集落東側の高台、淀江町福岡字桜田周辺にあった古代の寺院で、本当の名前はわかりません。上淀地区にあった名前のわからない寺という意味で、地区名を付けてそのように呼ばれています。平成3年5月には、法隆寺金堂壁画と並ぶ日本最古級の仏教壁画が出土して、全国的に大きな反響を巻き起こしました。

 

翌年の平成4年には、金堂の東側に南北3塔が並ぶという、日本で初めての建物の配置が確認されて、再び全国に注目されることとなりました。ただ、残念ながら、その建物は現存しておらず、平安時代の中期(西暦1000年頃)に火災で焼失したものと考えられています。

 

最初の発掘調査から20年以上が経過していますが、上淀廃寺跡の環境整備は続けられており、今年は新たに陶板で造られた上淀廃寺周辺の地形図や来訪者用の公衆トイレも整備されました。また、漫画キャラクターとして、ハクホとコエダの「上淀廃寺ガールズ」も誕生しています。

上淀廃寺周辺の地形図(陶板製の上淀廃寺周辺の地形図)

 

公衆トイレ(来訪者用公衆トイレ)

貴重な出土品などにより、日本中に古代ロマンの感動を呼び、一躍その名を響かせた上淀廃寺跡も、時の移り変わりとともにその姿を変えています。より訪れやすくなった上淀廃寺跡で、古代白鳳期に思いを巡らせてみてはいかがでしょう。

掲載日:2012年5月2日