古代淀江平野の情景を想像させる絵画土器

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古代淀江平野の情景を想像させる絵画土器

淀江町中西尾の淀江公民館宇田川分館から稲吉方面に向かう、米子市道稲吉福頼線の道路沿いに、『角田(すみだ)遺跡 絵画土器出土地』と刻まれた石碑が建てられています。

角田遺跡

角田遺跡は、淀江町稲吉地区にある弥生時代中期の遺跡です。ここでは、昭和55年の発掘調査で絵画土器の破片が発見されています。破片は13片ほどであったようですが、それらを復元すると高さ約150センチメートル、口径約50センチメートルの大型の壺形土器となります。

 

この土器で特に注目したいのは壺に描かれた絵で、太陽のようなもの、舟をこぐ人、2棟の建物、木にぶらさげられた物体、鹿のような動物などが確認できます。弥生時代の土器に絵が見られることさえ珍しいのに、このように多種多様な絵が描かれているのは非常に貴重です。

 

これらの絵は、はるか古代に湖沼が広がっていた淀江平野の村の情景を描いたものと思われます。そしてそのうちの建物の絵は、佐賀県吉野ヶ里遺跡の「物見やぐら」のモデルともなっています。なお、復元された絵画土器は、淀江町福岡の上淀白鳳の丘展示館で展示されています。

掲載日:2012年1月25日